- ちょうじ
- I
ちょうじ【丁子・丁字】(1)フトモモ科の常緑高木。 マルク諸島の原産。 アフリカ・東南アジアで栽培される。 葉は油点が多く芳香がある。 花は筒状の白色四弁で香りが強く, 枝頂に多数つく。 蕾(ツボミ)を干したものを丁子・丁香あるいはクローブといい, 香料として珍重される。 また蕾・花柄・葉などから丁子油をとり, 香料・薬用とする。(2)家紋の一。 丁子の実をかたどったもの。(3)ジンチョウゲの俗称。 ﹝季﹞春。(4)「丁子油」「丁子頭(ガシラ)」の略。(5)刃文の一。 丁子菊に似たにぎやかな乱れ刃。IIちょうじ【停止】〔「ちょう」は呉音〕さしとめること。 ていし。III
「天台座主明雲大僧上公請(クジヨウ)を~せらるるうへ/平家2」
ちょうじ【寵児】(1)特別にかわいがられている子供。(2)世間でもてはやされている人物。 人気者。 流行児。IV「一躍文壇の~となる」「時代の~」
ちょうじ【弔事】(死去・葬儀などの)おくやみごと。 不幸。⇔ 慶事Vちょうじ【弔辞】人の死をいたみ悲しむ気持ちをあらわした言葉や文。 弔詞。VIちょうじ【懲治】こらしめて悪心・悪癖をなおすこと。VIIちょうじ【貼示】はりつけて示すこと。VIIIちょうじ【長時】(1)長い時間。 長時間。(2)いつでも。 常時。 副詞的に用いる。IX「天子の御傍には大史の官とて八人の臣下, ~に伺候して/太平記 35」
ちょうじ【長治】年号(1104.2.10-1106.4.9)。 康和の後, 嘉承の前。 堀河天皇の代。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.